コラム 2026年2月2日
痰積病 — 胃腸の壁にたまった老廃物の韓方治療
金孝燮
代表院長
触れて分かる胃腸の痰
痰積病(タムジョク)は韓方独自の診断で、胃腸管の壁に痰飲(たんいん、老廃物)が蓄積することで消化機能が低下し、全身にさまざまな症状を引き起こす状態を指します。腹部を触診すると、胃腸の部位が硬く凝り、押すと痛みを感じることがあります。
痰積がたまる過程
- 過食・夜食・冷たい食事の繰り返し → 脾胃機能の過負荷
- 消化されない食べ残しが胃腸壁に停滞
- 停滞物が痰飲(たんいん)に変質し壁に固着
- 胃腸運動・吸収効率の低下 → 全身倦怠・頭痛・肌トラブルにも波及
治療
- 四蔘湯(ささんとう)の加減:痰積を分解し胃腸の運動を回復させる処方
- 腹部薬鍼:胃腸の経穴に薬鍼を施し、痰積部位を直接刺激
- 灸治療:中脘(CV12)・天枢(ST25)に温灸を行い胃腸の陽気を引き上げる
- 治療期間:軽症で4〜6週、中等症以上で2〜3か月
痰積を防ぐ食習慣
- 過食しない — 胃の70%までが理想
- 冷たい食べ物・飲み物を控える — 胃腸の温度を下げ運動力が低下
- 食後すぐに横にならない — 食べ物が停滞する原因に