コラム 2025年4月23日
膝関節症と体重 — 1kgが4kgの差
金孝燮
代表院長
体重と膝負荷の関係
歩行時に膝にかかる力は体重の約3~4倍に達します。階段の昇降時には体重の4~6倍、しゃがみ込み時には7~8倍まで増加します。したがって、体重1kgを減らすと膝にかかる反復負荷が歩行時に約4kg減少する効果があります。1日数千歩を歩く累積効果を考慮すると、この数字は大きな違いをもたらします。
BMIと関節症の相関関係
研究によれば、BMI 25以上の人は標準体重の人に比べ膝関節症発症リスクが約4.5倍高くなります。BMI 30以上の肥満では関節症の進行速度も2倍以上速くなります。また脂肪組織から分泌されるアディポカイン(adipokine)という炎症性物質が血流を介して関節に到達し、単に体重による機械的損傷だけでなく全身的炎症反応まで助長します。
臨床的根拠 — 減量の効果
IDEA研究(2013年)では、過体重の関節症患者が体重の10%以上を減量した場合、膝の痛みが50%以上軽減し、歩行機能が有意に改善しました。体重の5%減らすだけでも炎症数値(CRP、IL-6)が低下し、関節軟骨の喪失速度が鈍化します。
韓方ダイエット併用戦略
- 韓方薬 — 防風通聖散加減:食欲調整と代謝促進をサポートする代表的な処方です。湿痰(濕痰)体質に特に効果的で、膝治療の韓方薬とは時間差をおいて服用します。
- 耳鍼:耳の食欲抑制点(飢点・神門・胃点)に刺鍼するか耳球(耳ツボシール)を貼付して過食衝動を減らします。
- 食事指導:炭水化物の比率を40~45%に下げ、たんぱく質摂取を増やして筋肉量を減らさずに体脂肪を落とす戦略を立てます。
注意 — 無理な運動は逆効果
関節症がある状態でランニング・登山など衝撃の大きい運動で痩せようとすると軟骨損傷が加速します。水中ウォーキング・室内サイクリング・水泳のように関節負荷が少ない有酸素運動が適しています。韓方薬と鍼治療で痛みを管理しながら運動量を段階的に増やすことが、安全な減量の道です。