コラム 2025年6月28日
声帯結節 — 声帯にできたタコの韓方治療
金孝燮
代表院長
声帯結節とは?
声帯結節は声帯の両側粘膜にタコのように硬い組織ができる疾患です。ギターの弦に結び目ができたかのように振動が不規則になり、声がしわがれ、割れ、空気が漏れるような音が出ます。
韓方から見た声帯結節:痰瘀阻喉(たんおそこう)
韓医学では声帯結節を痰(たん)と瘀血(おけつ)が咽喉に滞った状態と捉えます。
- 痰(たん):粘膜に異常に蓄積した分泌物や浮腫組織
- 瘀血(おけつ):繰り返す摩擦による声帯粘膜の微小出血と組織変性
- 気滞(きたい):ストレスにより咽喉部の気の巡りが滞った状態
治療の流れ
- 響聲破笛丸の加減:基本処方に化痰(けたん)・祛瘀(きょお)の薬材を追加
- 鍼治療:廉泉(れんせん)、合谷(ごうこく)、列缺(れっけつ)など咽喉部関連の経穴を刺激
- 薬鍼:咽喉部周辺の経穴に薬鍼を施し局所の炎症を緩和
- 音声休息:治療期間中はできるだけ話を減らすことが必須
手術 vs 韓方治療
初期〜中期の声帯結節は音声休息と韓方治療で改善するケースが多いです。結節が大きく硬く線維化している場合は手術が必要なこともあり、術後の再発防止のために韓方治療を併行すると効果的です。